こころの旅

冬休みは9連休。海外に十分出かけられる時間があるけれど、仕事以外でわざわざ長時間飛行機に乗ってどこかへ出かけようという気になれない。そんな訳で、この休みはこころの旅に出ることにした。読書をしながら自分の日々の暮らしや人生を落ち着いて考える時間を設ける、ということ。
最近、活字から離れていたので、砂に水がしみ込むように言葉が頭に素直に入ってくるのには驚いた。読書ってこんなに楽しいものだったんだ。来年の目標は「自分の限界を超える」と少々イタい感じなのだけれど、日々直面する自分の弱さ、ダメさ加減を正しく把握して、その原因を是正しない限り、これ以上の飛躍はない。

「絶望の時代」の希望の恋愛学

「絶望の時代」の希望の恋愛学

久しぶりに宮台氏の本を読んだ。彼は女性を責めないのだけれど、この時代の恋愛がうまくいっていないというならば、男性だけが悪いわけはないからね。いろいろとはっとさせられた。自分も男性を物格化してないか?メガネ男子という記号に惑わされてない?新しい世界、可能性を自分で切り拓くのだという気概(内発性)がある?他者に対して感覚が閉じてないか?自分言及ツイートしか書いてなくない?
―――全部あてはまっていてげんなりだよ。適度な距離感を維持してくれる他者には興味があり、安心してつきあえるのだけど、よく知らない、愛着が湧いていない人に対しては心が閉じている。街角でのナンパに応じるとかありえない。
私が今Twitterwatchしている方は、自分のことと社会の出来事に対する意見などをバランスよく書いていると思う。ただし、後者に対して過激なことを書くと、あちこちから叩かれるらしく、ときどき嘆きのつぶやきもある。政治問題に対してきちんと論じようと思ったらいろいろと事実関係を調べる必要があり、手間と時間がかかる。そうまでして靖国問題等についてわざわざ書きたいという動機はないのよね、私には。
女性は他者(付き合っている男性?)の欲望を受けとめて、自分はこうしたいという欲望を主張することがあまりないと言われているけれど、私も他者(年長者)の期待を敏感に受けとめて、できればそのとおり振舞いたいと思ってしまうタイプ。それで疲れてしまうので、結果的に一人でいるのが気楽だわ、って思うのよね。もっと交渉して、お互い納得いくところで手を打つことが必要なんだな〜、何事も。ただ、なんだかそういうストレスフルな人間関係から離れて世界の片隅でひっそりと生きていたいと願ってしまうのだよ。
随分待たされたIQ/EQに関連する遺伝子検査の結果が送られてきた。IQに関しては弱いところは指摘されなかったけど、「集中力」が並っていうのはそのとおりだなと。すぐ気が散ってしまうのだ。しかし、問題はEQである。やや弱い潜在能力が内向性(はにかむ傾向)、楽観性(積極性)、同情心、コミュニケーション力...って多すぎるじゃないか!というわけで、私が他者とうまく関われないのは遺伝子のせいってことで。じゃなくて、その弱さを何のために乗り越えたいの〜?ってことをよくよく考えて、特別弱いところなんだから頑張って克服せいよ、ってことなの。
こうなったら遺伝子治療か?(ちゃうちゃう。笑。)