Spring Tree or Horse.

最近の私は村上春樹の作品がそんなに好きではないことを公言しないことにしている。映画「ノルウェイの森」の公開前に文庫を購入して再読したり、その映画も観たし、先日は短編集「中国行きのスロウ・ボート」の読書会に参加したり、となんだかんだと関心があるような気がしているから。なぜ春樹が苦手なのか。おそらく私が物事を直接的に表現することが好きだからだろうな。世の中には分からないことがたくさんある。だから自分が分かったところまでを正確に言葉で捉える努力をし、もっとその先に潜んでいる真実を知りたいと思う。ところが春樹ときたら。自分が一番気にかかっているところを書かずに、対象と距離を置き、関係のないようにみえるところを熱心に表現したりする。それでは真意が伝わらないかもしれないのに。分かる人だけ分かればいいって思ってるんだろうな。
その短編集の中では、「午後の最後の芝生」が批評家達の間で村上作品のエッセンスが凝縮されているとして、高く評価されているらしい。基本ストーリーは芝生刈りのバイトをしながら別れた彼女を思い出すというものだけれど、彼の小説論も記述されていてなかなか興味深い。私がへこんだのは次の文章だ。

あなたのことはずっと好きだし、今でも好きだし、これからも・・・・・・云々。要するに別れたいということだ。

近いうちに私もこのような文章を書くのだろうと思うと気が滅入った。あーあ。
☆☆☆
毎朝JRの車両で見る東北新幹線のCMに登場する三浦春馬君に癒されている。こんなキレイで爽やかな男子がいるのね、世の中には。思わず月9のドラマも見てしまったけど、神々しい雰囲気で、だらしなかったり、悪事を働いたりするように全く見えない。素晴らしい…彼には茨城が産んだスーパースターとなってほしい!