田舎のゴシップガール

あ、すいません。ガールって年齢じゃないのに、ついショービズ好きなもので、例のドラマタイトルをパクってしまいました。実際はNYが舞台の話だと思いますけど(笑)。私は結構いろんな方と交流があるので、社内でも情報通です。必要なら上海など、別の拠点の仲がよい人からも情報を仕入れます。今の時期なら人事異動が最大の関心事ですが、調べていくうちに、私が提案した新規テーマは採択されたものの、4月からフル稼働とはならず、自分が今のポジションから動けないことはほぼ確定しました。それで、前向きにキャリアを再考しています。
昨日はお世話になった所長の最終講義があると聞き、新宿まで行ってまいりました。例のOさんがまさにD論研究を行った現場です。研究室のメンバーはどう思っているのかと聞いたら、シニア研究員の女性は、「私に言わせれば一言、『バカじゃないの!』で終わりよ。」と剣もほろろ。結構皆さん、論文批判のサイトや2ちゃんねるを見ている様子。Nature論文についての揚げ足取りっぷりが収まるところを知らないが、この研究室とは直接関係ないので、例の上下逆のFigureが使い回されているTissue Engineeringについて振ってみた。すると、所内では公式に説明があったらしく、「ハーバードのテクニシャンがデータを取り違えた」ということになっていると。はぁ?そんな責任転嫁が許されるのか????「と、いう説明を受けたってだけよ。真相はどうだか。」とあくまでも手厳しいご意見。指導教官は一見雲隠れしているようだが、捏造ショックとは独立にご病気で数か月入院の見込み。「九州行きの新幹線に乗ったまま、逃げているわけではない」旨、研究所のHPで発表も考えたが、わざわざアナウンスするのも変なので、学会等には「病欠」としか連絡していないらしい。ただ、やはり生データのチェックを怠っていたり、彼女を理研に紹介したのもこのヒトなんだから責任はあるわな。しかし、組織的に捏造に関わったとは思わないでほしい、とは、ある研究者の弁。「彼女がFirst Authorのときだけ、複数の論文で怪しい部分が見つかるということを考えてみてほしい。」と。話はそこから私がいた時代に怪しかった人の噂になったが、記憶から抹消していたので、名前すら忘れていた。そーいや、全然実験していないのに論文だけ仕上げてきて、先生に「生データ持ってきなさい」と言われ、1時間以上探してもデータの影も形も出てこないって奴いたな。あーやだやだ。こんな人になったらあかんぜよ。神様じゃなくても、誰かはきっと見ているよ。