ある雪の日の出張

土曜の夜、ちらっとカーテンを開けたならベランダの手すりに積もる8cmぐらいの雪。嫌な予感はしていた。しかし、9時台東京発の新幹線を予約しているのだから、その予定に合わせて行動するしかないだろう。日曜は5時に起きた。だが関鉄バスもつくばエクスプレスも運転見合わせ。あらら、これじゃあ日が出て雪が溶けるまで、身動きとれないわよね〜と二度寝することに決める。さーて、そろそろ?と8時半ぐらいに確認してみたら遅れは出ているもののTXは動いている様子。それじゃあと用意して外に出てみたならば…15cmぐらいの積雪。おそらく得意技の自転車でも無理。仕方がないのでキャリーケースとバッグを左右に抱えて、登山靴でずぼすぼと雪に埋まりながら駅まで歩いた。どんどんたくましくなる自分が恐ろしい!でも心は弱いのでそこんとこよろしく。
神戸には14時くらいに到着し、兵庫県立美術館でポンピドゥーセンターコレクション展を見ることに。いや、日本画と現代美術は私の感性に訴えかけてこないことが多いのに、どうして毎度気分がノってこういうところに足を運んでしまうのかが自分でも分からない。(あっ、でも会田誠さんは別ね。引越に備えてこれまで揃えた画集をBOOKOFFに持っていこうかと思ったのだけど、「天才でごめんなさい」の中に収録されている、赤いネオン管を折り曲げて「殺す」と不気味に光らせた作品とだけはどうしても別れられない!と思って手元に残すことにした。)ただ、科学と芸術の融合をめざす私としては、ある1作品についてはひらめいたことがあり、今後アイディアを洗練させたいところ。
待ち合わせをしている米国人コンサルから全然連絡が来ないので、心配して適当に三宮に迎えにきたらちょうどきたバスに乗っていてびっくりした。どうにかなるもんだね。そして、グルテンフリーの食事でないとアレルギーが出る彼女を居酒屋に連れて行って刺身だとか鴨ローストなどで、もてなした。この方とはさしで食事をしたことはないので、「今日はあなたを知るチャンスね!」なんて言われ、独身で子供もいないと話題がないのよ…と身構えていたところ、案の定その質問に。私の場合は忙しいのは確かだけど、結婚できないほどではないと思うので、理由については素直に「Japanese men just don't like me.」と返したところ、「Come to San Francisco!」と言われ、やっぱり海外しかないのか…と(苦笑)。子供については「私みたいに養子をもらいなさい!」と言われ、キリスト教の信者とはそこが違うよなと思ったり。この方は生化学専攻の博士なので、例のSTAP細胞の件を振ってみたけれど、あまりご存知ないようだった。ハーバード大の教授が、と切り出したところで「聞いたような気もするわね。」ぐらいで、そんなに興味がある感じではなさそう。東京でもおなじみのウメ子の家(今回、本当に小麦フリーの料理調査の件ではお世話になりました。ありがとうございます!!!)を後にし、神戸のはずれへと移動。ここは爽やかに一日の締めくくりとしてAriana Grandeの曲でも聞きたいところなのだが、完全にダウンしているiTunesを使えないわねっと思いながら、休むことにする。Good Night!