心のプリンセス、ダイアナ

平日の夜はほとんど人が入らないつくばの映画館で元英国皇太子妃ダイアナの晩年2年間の恋をテーマにした作品を見た。
離婚を決定的に印象づけたというBBCのインタビュー。

I'd like to be a queen of people's hearts, in people's hearts, but I don't see myself being Queen of this country.

心の女王になりたいだなんて、本物の女王になりたいというより野心的じゃないかしら。私は会社で背中合わせに座る神経質な男が「自惚れかもしれませんけど、僕は仕事の取引先とか同僚が僕のような人ばかりだったらどんなに仕事がスムーズに進んで良いかと思うんですよ。」とトンデモ発言をしていたことを一瞬だけ思い出してしまった。
まぁそれはさておき。あれだけ有名だとチャールズ皇太子と離婚した後でも自由に恋愛することなど不可能に近く、自分に媚びないからこそ魅かれたパキスタン人の外科医ハスナンとの愛を貫くために、パパラッチへの叱咤、変装、車の乗換え、プリンセスなのにフェンス越え?などひとかたならぬ苦労をしていて泣ける。しかし、賢くて心が広い彼の影響は甚大で、慈善事業で嫌なことがあっても音を上げずに成果を上げられたのも、彼の励ましのおかげだったのではと思わせる良い交際ぶり。その後、結局イスラム教徒である彼の家族からは結婚を反対され、外国で生活するという提案にも煮え切らない態度をとり続ける相手にヒステリックに別れを告げてしまう。本当にこの人は愛のかたまりのような人で、他人の目を気にせず、心のままにふるまってしまう。恋人へのあてつけで、交通事故で一緒に亡くなるドッジと交際している様子をパパラッチに撮影させていたりしたが、本当に愛していたのはハスナン。彼からの電話を事故に遭う直前までひたすら待ち続けていた…。
故ダイアナ妃がかつて住んでいた宮殿には献花がうず高く積まれ、失意に沈むハスナンも百合の花とメッセージカードを持って現れた。
Somewhere between right and wrong there is a garden. I will meet you there.