いつまでも自由人

女性間の愛憎を描いた短編小説を読みました。私が小説を読むときはどこか登場人物に共感できるポイントやリアリティを探しています。そのせいか、女性作家が書いた作品のほうがより理解しやすい気がします。しかし、いつも何でも知っていると思っているある方に感想を言ったら、「僕は男なので、最終的なところでは本当に理解できているかどうか自信がないんだ」と返されました。その返答に、そもそも同じ人間なのに、どうしてこんなに差がでるのかなぁ?なんて考えてしまって。体の違い、幼いころから属しているコミュニティの違い、などで男女は特徴づけられていくものなんだろうけど。うまくいかない婚活のことやら何やら考えていると、私は社会的に「女性」という枠にはまることを拒否しているのかも、なんて思えてきました。萩尾望都さんの作品に出てくるような、まだ未熟で男女の区別がついていない無邪気な子供。本当はそのままでいるのが、一番の望みではないのかと。でもなぜか、子育てはしたくて、悪あがき。
選択するとは『覚悟』をすること。変わらないと得られないものがある。だけど同時になくすものもある。そのままでいても、変化を選んでも私の自由なんだけどね。