アートな七夕を過ごす

横浜美術館プーシキン美術館展は開催2日目ということもあり、かなり混んでいた。それにしてもロシアはヨーロッパへの憧れが強いね。今回はほとんどフランス絵画の展示であるが、エルミタージュはウエッジウッドの陶器ばかり飾られていたのを覚えている。私自身は、もう印象派なんてどうでもいいんだけどさ、なんて思いながらもモネの「陽だまりのライラック」に魅かれてついポスターを購入してしまう。横浜美術館はコレクションもすごい。ただのイベント会場と化している美術館が多い中、シュールレアリスムをはじめ、数々の名作を揃えた横浜市の財力には脱帽。国立西洋美術館の次に好きかも、というぐらいに気分が高揚した。
昼は館内のカフェ小倉山でサーモンサンドとロシアンコーヒーをいただく。

新しくできたMARK ISを探訪していると、さる方とデートの時間。打ち解けていない間柄の男性とのデートほど億劫なものはないが、紹介者のご苦労を考えると、お相手を知る努力もしないで断ることはできないのであった。見た目は若く爽やか、そこそこおしゃれ。しかし、職業と興味の対象などの点について、私とは大きな隔たりがあり、途中から何を話してよいものか、本当に困ってしまった。悪い人ではないのだけど、心に引っかかりを感じない…。
今日もらった朝日新聞の記念号外を思い出す。

LOVEは異質なものを求め、LIKEは同質なものを求める心の作用なのだそうだ。

私は男性にも「LIKE」を求めていると思う。だから人生において、理想とか目標とする方向が大体同じじゃないと一緒にやっていけない気がする。結婚って生きていくにあたり共同戦線を張ることではないのかな。それとも、そのような価値観を同じくする人をそばに置いて、結局は自分自身を正当化し、好きでいたいだけなのかも?私はいったい何を求めているのだろう、とメロンケーキを食しながら、デート中物思いにふける、メーワクな人なのであった。

それにしても、話を切り上げる口実として次に予定を入れておいてよかった。パシフィコ横浜サラ・ブライトマンのコンサートに会社の先輩と出かけ、やたら宇宙っぽい背景のステージに、JAXAの人がこの人工衛星を見たら、なんて思うだろう?と余計な心配をしてみたり。演奏された曲の中では、月並みだが、「オペラ座の怪人」と「Time to say goodbye」が素晴らしかった。宇宙的音楽も悪くはないけど、私はコンサートに行くならRockやPopのほうがいいな。
きっと今夜、あの広大なスクリーンに流れた星たちが私の願いを叶えてくれるだろう。