私の愛は。

実は今、ちょっと気になる人がいます。(笑)最初に会ったとき、めがね男子っぷりが素敵で、まずは外見に魅かれました。しかし、しばらく接しているうちに愛想がなく、無反応で無口な人だ、という印象を持ち、何よりも無視されるのが大嫌いな私は、自分を守るために、彼をまるで空気のように扱い、お互い要らぬ干渉をせずにクールに無視し合う存在としてやり過ごすようになったのです。
しかし、一方で彼の友人は割と話しやすく、愛嬌があるため、他に親しい人がいない私は、自分の居場所を作るために、よく話しかけるようになりました。そんな姿を何回か見られている、と視線を感じていたものの、相変わらず挨拶もろくにしないまま日々は過ぎ…。ある日、彼の前を無言で通り過ぎようとしたら、とてつもなくものすごい気(殺気?)を感じて、思わず後ずさり、もと来た道をすごすごと引き返すはめになりました。いつものように無言だけれど、彼を無視し続けていることに対する強烈な抗議を感じて。このときはじめて、私自身の存在は決して無視されていたわけではなかったんだなぁと気づき、反省と同時に相手に対する関心が芽生えました。その後、あちらにも態度の軟化が見られ、話すときには照れつつも笑顔を向けてくれるようになりました。それだけ書くと、仲良くなれてよかったね、でおしまいなのですが。じゃあ、私は彼が好きなのか?と自問すると、それは違うんじゃないかと思うのですよね。相手が自分に好意をもってくれるから好きっていうのは他人に翻弄されすぎな気がします。それじゃ、向こうが自分に関心がなくなったら自分の方も嫌いになってしまうのでしょうか。本当に好きだ!と自信を持って思える人は相手と自分の関係性に左右されることなく、人として魅力的で尊敬できるものじゃないかと。現にそういう人はフリーじゃなかったりするけど、あーやっぱりこのひと、ほんとにいいよなぁとしみじみ感じるのですよ。私の友人たちには相当、「頭で考えすぎ」「自分に関心を寄せてくれる人に好意を持つのは当たり前」と批判されたけど、本日、私と全く同じ考えの同志を見つけて、ちょっと勇気が湧いたので書いてみました(笑)。で、結局のところ、私は彼のめがね以外の魅力を見つけられず、彼は他の女性たちにも移り気のようで、これ以上仲良くなることはないでしょう。