ある懐疑派の一日

今日は米国拠点と7:30から会議だ。英語をしゃべる生粋の米国人D氏が本日の参加は難しいとのことだったので、あとは日系人と日本語で話せばよいなと甘く考え、電話会議に参加したところ、なんとD氏はすでにON LINE、英語でペラペラしゃべりまくっている。資料は英語で用意したものの、第一の誤算であった。前回までのあらすじでは、「先輩社員が主に米国担当の仕事をしているが、製造に関する部分は私が担当していることもあり、今回はどっちが責任者となるのか?と思っていたところ、案の定、先輩社員は全くやるつもりはないらしく、第一回は暗黙の了解のような形で私が司会をやらされた。大体において、先輩社員が先に好きな業務を取り、残り全部のフォローを私がやらされているというトロい仕事状況。」だが、他にも業務てんこもりで英語の準備を怠ってしまった私はボロボロで、見かねた部長が本件は先輩社員がリーダーとしてやること、と申し渡した。先輩はそれにはしばらく返答せず、無言の抵抗を行っていた。そして、引き続いての事業部と研究開発の会議(9:00〜)にて、なぜか部長は「ストレスを前向きにとらえ、いい意味での緊張の機会として仕事を頑張りましょう」と前例のないスピーチ。本来、問題があった場合に産業医にしか開示しないはずの「メンタルヘルス」の結果が、上司に届いているのではないか、と疑った。私は正直に答えたところ、かなりのストレスを抱えた状況と判定されたが、どうせ産業医との面談などしないし、あまり意味はないと思っていたのだが。
インド市場のコンサルがたまたま来日していることがあり、午後から東京にてランチを上司が、お茶を私がご一緒することになった。14:00からの会議で、インド某社の件で取引先候補と話をしていたのだが、「うちのコンサルの話では…。」と明らかにインドビジネスの話をコンサルと交わしたことが明白だったのにもかかわらず、お茶の席でコンサルは私に、「結局、部長とは世間話程度のことしかしなかったよ。」と言っており、どうせ出張中の私の仕事ぶりとか英語力とか全部調査しているくせに、しらじらしいぜ。この人も案外嘘つきなのかもな、と疑った。別に何を言われても、それがコンサルの意見なら仕方がないし、私のコントロール外のことではないか。つうか、営業は向いてないと言われたほうがよっぽど助かるというものだ。
18時過ぎから研究開発と約束があるので、またつくばに戻る電車の中で2件の電話着信があった。部長とベルギーからである。もしかして、17時から月例会議とかあったっけ?ちょっと〜、私ったらすっぽかしちゃったか?やらかしちまったか?と不安に襲われるが、会社に戻ってから連絡したところ、「いや、そういうわけじゃなくて、製品ラベルのことを確認したかっただけだよ。」とベルギー人には言われた。部長は音信不通。Claudiaさんは今ストレス過多だからミスを許してやってくれ、と部長に頼まれたのではあるまいな?と一瞬疑ったが、これは信じてよさそうだと判断した。
研究開発との打ち合わせが終わってから、部下と「今日の部長のストレス云々の発言は唐突感があった。」と感想を言い合い、原因として考えられるのは、例のメンタルヘルスの調査結果がリークされているか、この居室に盗聴器が仕掛けられているかのどちらかだろうと結論。アンケートには気兼ねせず正直に答えてくれたらいいよ、と申し渡して終了。
会議と懐疑に忙殺された1日であった。