苦悩も秘すれば花なり?

ユアン・マクレガーが昔出演していた映画に「悪魔のくちづけ(The Serpent's Kiss)」というのがあります。細かい条件設定はうろ覚えですが、お金持ちの邸宅に庭園設計師として出入りし、奥方とも浮気をしているユアンが、ある日たまたまその家で人知れず苦しむ娘の姿を垣間見て、心がひきつけられてしまう。なんとか救ってあげたいという愛情が芽生え、娘を家から連れ出し、解放してあげるというストーリーで、特に内容的に優れた作品ではないのですが、娘の苦悩の描写が尋常でなく、私だったら見て見ぬフリをしたいと思うところ、男性は「俺が助けてあげなきゃ。」とかえってやる気が出るものなんだな〜と不思議に思ったのです。
苦悩を抱えていない人間などいないと思うのですが、なぜか私はタフに見られることが多いです。体格で判断されているのでしょうか?自分では珍しくメールで暗いことを書いちまったぜ、と反省していても、「いつもお元気ですね。」と返事に書かれてしまうし。どこ見てるんですか!?一部の方には、えー、Claudiaさんは絶対Sでしょ、とも言われるし。私の持論では知的向上を目指す人はMであるべきです。進んで苦難の道を選び、それを克服するところで成長した自分に出会うことを期待する。自分では親しいと思っている方に理解されていないと寂しい気持ちになりますね。
立場上、海外事業所にビシッと厳しいことを申し渡さなくてはならないことがあります。でも、そういうメールを書いたあとは、自分自身でも陰鬱な気分になって、土曜一日中寝たきりになってしまうことも。やはり「人間関係」が一番疲れます。仕事で嫌味や批判、八つ当たりのメールを受領することもしょっちゅうですしね。こんな揚げ足取りばかりされる会社で、本当に新事業の立ち上げがうまくいくのでしょうか?仕事の山を切り崩し、片付け、処理してもまた無限に課題を積み上げられ、終わりが見えません。やはり仕事は、どこか自分で価値を見出せること、好きなことを選択しないと、とてもやっていけませんなぁ。と、たまには弱音を吐いてみることにしました。ユアン王子の救出を待っています(笑)ま、この、どんなときにもおフザケを愛してやまないココロがいけないんでしょうね〜。