孫さんの人生論・仕事論

年末、書類の整理をしていて、プレジデントの切り抜きをあらためて読む機会がありました。それは「龍馬に学ぶ『大勝負人生』の流儀」という題で、ソフトバンク社長の孫正義さんの記事でした。
私は残念なことに司馬遼太郎の文体がどうにも苦手で、読破できた作品は一つとしてないのですが、何事かを成し遂げる方は愛読書として司馬作品を挙げることが多いという印象です。孫さんの場合、「竜馬がゆく」がきっかけで、アメリカに留学を思い立ったそうですが、彼の勉強の仕方がすごいです。歩いているときに教科書を読み、病気でも授業を一度も休まない。食事のときも教科書から目を離さなかったので、両目で皿を見ながら食事をしたらどんなにおいしいだろうと思っていたと。強烈ですね。しかし、そのような具合で過ごしたら3週間で3年分の教科書を読み終えたので、高校は即終了して、大学に行ったということです。その後はビジネスで数々の挑戦を行うのですが、一見無謀にも思える大胆な決断をするところが魅力的です。自分が登りたい山=人生のテーマを決めることで、人生の半分が決まるよね・・・とのことなんですが、まだ迷いの多い私は今いる保身のための山とは違う山に登りたくて仕方がないのです。

どんな人間も一生懸命に生きていますが、自分の登りたい山を定めずに歩くのは、さまようにも等しい。でも、実は99%の人が、自分の山を決めかねたまま、なんとなく生き続けているのではないでしょうか。

去年、仕事に集中して見えてきたことから、生活に無理のない範囲で徐々に方向転換していきたいと考えております。