どこかで同じような思い出を共有しているということ

新しい会社に来て、誰かに親しみを覚えたいのか、つい出身校とか出身地を気にしてしまう自分がいます。思いがけなく同じ学科出身の人を見つけ、研究室はどこですか?と気安く話しかけてはみるものの、相手はそんなに何かを感じたふうでもない様子で、極めて義務的な答えに、冷たいなーと気落ちをしてみたり。最初はそうでも、何度か顔を合わせているうちに、思いがけないところで心を開いたような笑顔を見せられ、はっとしたりするわけです。人を初回で判断しないこと、というのが自分自身への戒めです。

上記からも分かるように、私は結構、最初の垣根が低く、その人に対する本心はどうであれ、気軽に連絡しちゃったりします。はっきりいって調子がいいです。まぁ今だったら「市場調査のため」という用件があるからだけど。転職の案内のついでに、必要なことを質問してしまう。もちろん思い通りには情報収集できないこともあるのですが、旧交を温められたからいいや、ぐらいな気持ちで。

今日は図々しくも前の会社のユーザーの懇親会に乗り込んで、かつてのお客様といろいろと挨拶をしてきたのですが、私はかなり女性研究者にはモテていたことが判明いたしました。そして、あらかじめ会う約束をしていたユーザー、兼同じ学科の後輩くんに、最近連絡を取った私の同期(後輩と同じ会社に勤務)についての話を聞いて、驚くことに。その昔、KNくん(同期)と私は名前の順が近いこともあり、実習などで同じ班になることが多かったのですが、その際にちょっと気弱なKWくんを馬鹿にしてイジメるのが許せなくて、反目の仲でした。4年次には同じ研究室に配属されましたが、彼は私が嫌っていることをよく分かっていたようで、お互い距離を保った関係が維持されました。別の大学院に進んだ私は、一度研究のことで愚痴メールを彼からもらったぐらい。私が2度目の会社に入った頃、彼は将来を嘱望されて、T大医学部の博士課程に会社から派遣され、私の同僚から研究機器のサポートを受けていました。そのときは彼についての悪評判をしこたま聞かされたけど、彼も周りのお医者さんからいいように使われて大変だったらしいので、彼のせいばかりではないでしょう。そして、前職で珍しく彼の勤務先に寄る用事があったときには、メールで予告して、わざわざ挨拶に寄ってみました。そして現在の会社では情報収集のために挨拶メールを送りました。空振りだったけど。(笑)私にしてみれば、「ただそれだけのこと」なのに、彼が後輩に告げた言葉は…。

俺の人生の要所要所にClaudiaさんが現れるんだ――。

おいおい、私はストーカーかよ!この発言に抗議すべきかどうか熟考中。