Perfect season for ZA-ZEN.

大井町に住んでいるんだから、横浜には近くなったというのに、土曜の夜は大船に宿泊した私なのでした。
サークルの皆様と横浜美術館で「ドガ展」を鑑賞し、ランドマークタワーの夜景も満喫いたしました。しかし、まだ十分に帰れる時間です。

以前から鎌倉で坐禅をしてみたい、と思っていたのですが、円覚寺では早朝5時半より暁天坐禅会というのを開催していることを知り、この際希望を叶えて、体験してみることにいたしました。

仏殿には30人程度の人が集まっていましたが、皆さん結構、坐禅歴が長そうな方たちばかりで、見るからにビギナーな私の横には関係者と見られる作務衣姿の男性が座り、いろいろと指示をしてくれるのでした。

足を組んで、両手で楕円の形を作り、ポージングが決まった私は外から見たら、それは大仏のように堂々としていたと予想されますが(笑)、30分の坐禅、小休止、仕上げの坐禅と読経の1時間の間、あまり疲れるということはありませんでした。一晩閉鎖していた仏殿の中に入ると、豊かな木の香りがなんとも言えない心地よい雰囲気を醸し出し、遠くの烏の声、近くの家鴨のユーモラスな声に自分の魂が誘われるようで、「この瞬間、私は世界で、世界は私だ。」ぐらいに一体感を感じていると、近くの人のおなかがきゅるるるーと鳴り、現実に引き戻されるわけです。あちこちでおなかの虫の大合唱ですよ。精神では高級なことを目指しても、どうにも肉体に囚われてしまう人間存在の弱さを思い知りました。私自身もあまり体調がよろしくなく、二度ほど腹部に痛みを感じたため、余計にこういう弱さを抱えながら、それでも努力して生きていくのが尊いのではないかと思ったものでした。

自分を超える、ということ。

今秋はこのテーマを探求していこうと思います。

日曜は少し足を伸ばして「横須賀美術館」を訪問しました。正直なところ、美術展の内容はどうでもよく、海近の美術館から見える風景に期待していました。

メンバーが揃った途端に館内レストランでオシャレなイタリアンを楽しみ、


屋上でも海を見つめて、

「だって恋人の聖地だもの。」と意味もなくつぶやいて、

観音崎灯台に登ったのでした。ちょっとした旅行気分でした。

芸術の秋ですし、いろいろと出かけてみたい今日この頃です。