Hello, new me!
フジテレビオンデマンドで「最後から二番目の恋」と「続・最後から二番目の恋」を制覇した私は、鎌倉っていいよね、海と山の自然の融和が…なんて素敵な光景とほんわかラブストーリーに浸っているうちに、鎌倉を遥かに通り越して神戸に来てしまいました。神戸も海と山を楽しめる土地ですが、私が住んでいるのは山側、まだ一度も海を見ていないわ、と明石まで出かけたなら、熱中症なのか、頭痛で明石焼を完食できなかったほど。昨日も道を間違えて布引の滝は見物できたものの、ハーブ園まで辿りつけず、城跡を見て下山いたしました。今日は土用丑の日ということで、先日の名古屋研修で購入した「うなぎめし」を朝から、たれ→薬味→お茶漬けというインストラクションどおりに食したところです。
このような感じで引越後、無事部屋も片付いたもので、のらりくらりやってます。
J社最終出社日以降はとにかくしんどい業務からの解放感でいっぱいで、同僚が言ってくれるほど寂しいとは感じませんでした。荷物を出した後は、すぐに実家に戻りましたし。鹿嶋では、定年を迎える前にガンで亡くなった中高時代の恩師のお宅を訪問し、年賀状だけの交流になってしまっていた奥様とお通夜以来(7年らしい)お話をしました。生徒の自主性を尊重してくれ、受験などをはじめとしていろいろと心配があったとは思うのですが、先生は黙って見守るタイプの方でした。しかし、言われなかった言葉の方が身に染みるものなのです。
さて、2ヶ月近くほったらかしてしまったこのブログですが、新しいサイトに引越を考えています。今後は単なる日記としてさらりと、頻度多く書いていきたいです。
ご愛読ありがとうございました。
バイオジプシーの運命
M&Aやリストラが激しいバイオサイエンスの機器・試薬メーカー(主に外資)を転々とする人間を称して、「バイオジプシー」という。学会併設展示会場の企業ブースでかつての同級生にばったり会うことがあるが、あれ?この間までA社にいたのに、今日はB社なのか、、、という光景をたまに目にする。
そして。私も間違いなくバイオジプシーだったのだ。1社目 医薬事業撤退で研究所の人間は邪魔者扱いされる→2社目 博士課程進学のため離職→3社目 所属部署ごと売り飛ばされそうになって転職→4社目 イマココ、てなものである。内資のメーカーに転職できたので、ここでジプシー歴をストップさせて落ち着こうと思っていた。いくら不満があろうとも、課長にまで昇進させていただいて、同様の待遇で他社が迎えてくれることはないと予想された。自分に子供とか守るべき対象がいたなら、忍耐できたのかもしれない。しかし、私は徹底的に一人であり、自分の感覚や考えがすべてである。興味や価値を認められない製品のプロダクトマネージャーとして、忙しいときには3時、4時起きで資料を作成し、他部署から文句を言われっぱなしのまとめ役とやらに疲弊した。この会社は基本的に体育会系なので、本人の意志、専門性に関係なく、無理やり空きポジションに人を押し込める。逆に我慢する能力さえあれば、会社には長くいられる。このような環境はどうみても事業運営には効率が悪いと思う。半導体産業が傾いたため余剰になった人材をライフサイエンス事業に大量異動させ、うまく立ち上がらないのは当然としか思えないのに、「なんで赤字続きなんだ!」とイラつく本社がアホなんじゃないかと。私はただ一言、「ライフサイエンスをなめんなよ。」と言いたい。
昨年から社内異動に向け、前社長へのアピール、新規テーマへの応募等、各種の策を弄してきたが、うまくいかなかった。先週、関係会社の伊那研究所(長野)であれば、異動させてもよいと言われ、つくばでもダメな私が適応できるわけないだろうと、前々から友人に推薦され、内定をいただいた神戸の某社に行くことを決心した。今度も新規事業立ち上げのため、いくらFCMのアプリケーション開発員として、大学との共同研究を推進すると言っても、いろいろな役をこなさなくてはならないだろう。それでも、慣れ親しんだ「本当の」バイオ業界に戻れることが嬉しいのだ。
進路に関して、親切にも話を聞いていただいたレクター博士、Mr.ソーン、千枝子さん、綾子さんには心からお礼を言いたい。ありがとうございました。必ずしも明るい未来とは言えないけれど、精一杯頑張ります。
ワシントン5日目にして最終日 なぜか謎の人からラテをごちそうになるの巻
いよいよ本日で最後になります。白い墓石が並ぶ様子が見たかったもので、まずはアーリントン墓地から攻めました。
ケネディ家のお墓には人がたむろしていましたが、私としては特に思い入れはないので、ふーんという感じ。つくばでの車生活でだいぶ足が弱っているようなので、ここからリンカーン記念館まで歩けるかどうか、大変心配ではあったのですが、ポトマック川にかかる橋を越えてなんとかたどり着きました。
ワシントンはとても良い気候でおそらく日本と同じくらいの暑さです。日陰が気持ちよく、しばらく記念館の裏の階段で風に吹かれながらのんびりしていました。その後は中心部に出かけていくのはやめにして、ナショナルジオグラフィック協会の博物館へ。あまり活動内容は知らない(笑)のだけれど、地球探険に興味がある読者へ知られざる自然や動物の世界、過去の遺跡や文明をグラフィカルに紹介する雑誌を発行している団体、という理解でよろしいでしょうか?シカゴの科学産業館で参加したアトラクションで気になったもので立ち寄ってみただけです。それにしても探険家って写真家が多いのですね。目的からいえば必然的にそうなりますか。ちなみに本日発刊の雑誌の表紙に掲載されましたので、どうぞよろしく。悪ノリ。
そこからは宿泊しているホテル近くのフィリップスコレクションに訪れました。お金持ちの邸宅がそのまま美術館になっており、建物も含めて興味深いですが、ここの(私が認める)必見作品はルノワールの「舟遊びの昼食」だけじゃないかなぁ。ピエール・ボナールなども多数ありますけどね。収集品のレベルはフィラデルフィアのバーンズ・コレクションとは雲泥の差です。結構時間に余裕があったので、カフェでデザート&ラテを楽しんでおりましたが、やっと食べ終わるぞ!というときに黒人の方が寄ってきて、もう1杯飲むよね?俺がご馳走するから。と訳が分からないうちにまた巨大カップのラテが運ばれてきてしまいました。実をいうと、最初オーダーを忘れられていて、10分ぐらい待ってもラテが来なかったので、お店の人がお詫びの意味でおごってくれたのかと思ったのですが、その人は運んできてくれた後、どこかへいなくなってしまったので、おそらくお客さんだったのでしょうね。ほんとに謎でした。というか、もうおなかいっぱいで2杯目を飲む余裕はなかったのですが…。
ワシントン3日目はフィラデルフィアへ、4日目はラストスパート!
結局仲の良い奥様が旅行に同行しないことが決定したので、最初はフィラデルフィアに行くことに関してNegativeだったわけです。私だけ夫君であらせられる技術士Iさんと会ってどうするの?と思いまして。しかし、美術ネタにすぐつられてしまう私はフィラデルフィア美術館やらバーンズコレクションの話を聞いて、もうこうなったらノリで行くしかないでしょ!と。Amtrakを予約して片道2時間かけて出かけてまいりました。シートがふかふかで座っているのがとても楽で、TXとは大違い。バーンズコレクションでセザンヌの良さを再発見し、フィラデルフィア美術館はこりゃチケットが2日間有効なのも納得とばかりの規模の大きさにびっくり。ナショナルギャラリーより収蔵点数多いかも?また、寺院とか日本の茶室の再現もあるのだけど、もともとの部屋にビルトインのような形で違和感なく作られているものが多くて驚きです。
フィラデルフィア美術館の階段はロッキーがトレーニングで使ってたんですよね。
ここにもフェルメール作品はあるんだなぁ。
セザンヌの大水浴は小さいバージョンがバーンズコレクションにもあります。
他にはゴッホのひまわりなどなど。
時間さえあれば、本当にゆっくりしたかったです。Iさんとはビジターセンターで待ち合わせし、まずは名物のチーズステーキを食べた後、
街の観光案内をしていただきました。合衆国憲法をサインした建物とかリバティベルなど。駅で撮影した記念写真は部会でお見せすることにいたします(笑)
4日目はいよいよラスト2日ということで、まだまだ行ってない博物館をとにかく駆け足で見まくりました。まずは荘厳な装飾で見学者の心をときめかす議会図書館
→ハーシュホーン美術館(「破壊」をテーマに広島の原爆に関する展示などがありましたがスルー→フリーアギャラリー(ホイッスラーとデューイングの作品がすばらしいが、東洋美術はガン無視。最近米国では韓国の芸術が脚光を浴びているようです。)→国立自然史博物館(またもこういう子供が多いところでランチを取ることになったため、胸焼け気味でハンバーガーを食す。もうやだ。昆虫の展示が面白かったのだけど、ムカデもタランチュラも動いてなくて、プラスチック疑惑がふと湧いた(そんなわけない)。)
私の大好きなエメラルド
→国立アメリカ歴史博物館(大統領はつらいよ。暗殺される危険を犯してまで行わなくてはならない“The glorious burden”なのです。)→ワシントン記念塔(ただ今入場できません)
→ホワイトハウス(遠いところにあるのをズームで撮影。)
→コーコランギャラリー(ナイアガラの滝の絵が秀逸。アメリカは風景画で勝負すればよいのに、とつくづく思いました。)→スミソニアン・アメリカ美術館(アメリカンアートの魅力がつまっておりますが、詳細はのちほど。)とちゃんと見学したんですか?と疑われそうなほどはしごをしまくり。最後は日本料理屋で寿司とみそ汁をいただいて、ほっとして帰ってきました。魚のダシが日本人の脳には効くんですよ〜。本日は途中2度ほど靴を脱いで自分で足裏マッサージをするはめに。ラクな遊びではなく、これは修行なのです!
ワシントン2日目 旅のハイライト!
なぜ私はワシントンに来たかったのか?今日がその答えだったかと思います。まずはスパイ博物館。
007シリーズとコラボしたスパイの世界が詳細に描かれています。自分もスパイになった気分である人物のプロフィールを覚えこみ、スパイとしてのミッションを果たす、というような体験型のアトラクションにもなっています。展示のほとんどはKGBの元エージェントのインタビューを元に再現しているというのがみそかなぁと。CIAは手口を明かさないでしょ、やはり。
↓下は敵方につかまったときに自害できるようメガネの中に青酸カリのピルを仕込める細工がしてあります。
日本のスパイは忍者だとさ。
真面目に説明を読んでいたら3時間はかかるところを90分で脱出し、途中FBIの横を通りながら、
ナショナルギャラリーへ。コレクションが思いのほか立派で、ただただ圧倒されました。絵画だけならメトロポリタンにもひけをとらないすごさ。これが無料で見られるなんて、私はワシントン市民になりたい。フェルメールの絵に癒されながらも、今日も足が痛くなるほど歩き回りました。
最近、実は天秤座だったという衝撃の事実に気づいた私はそれを忘れないように、以下の絵のポスターを買いました。
次はなんといっても航空宇宙博物館ですよね。しかしながらあまり飛行機に興味がないため、主に宇宙に関する展示を眺めておりました。月の石にももちろん触りましたよ!
そうこうするうちに足が限界に近づいたため、とりあえず本日はここまでとすることにしました。いや、スミソニアンのスケールの大きさには驚きです。上野の博物館の比ではありませんね。
シカゴ4日目+ワシントン1日目 雨が降ったらホテルに泊まれなくなる?
シカゴ最終日はハイドパークと呼ばれるシカゴ大学のある地域に出かけました。ダウンタウンでバス停を見失ってしまい、さんざん無駄に歩く羽目に。このあたりにはオバマ大統領の家もあるという噂です。科学産業博物館は入場料27ドルもしますが、非常に展示のデザインが洗練されています。
しかし、残念なことにその良さをわからなそうな子供達が騒ぎまくっています。お台場の科学未来館は大人のデートでも使える場所だけど、ここは無理でしょ?という感想。
この料金で通常の展示のほか、1つのアトラクションが選べるようになっています。私は3Dプリンターで自分の上半身像を作るイベントに参加したかったのですが、この日はなぜだか選択できませんでした。代わりに無難そうなEarth Explorersというアドベンチャーものを選んでしまったわけです。指定された11時より少し前にいくと、テンション高めのお兄さんが、「もし君さえ準備が整っているなら、先に入って探険してもらって構わないぜ!」と言って、陽気にリーフレットと鉛筆を渡してくれました。乗り物に乗るつもり(Disneylandじゃないんだから。苦笑。)だった私は想像と違うな…と思いながら中へ。するとですね、そこはNational Geographic Presentsなだけあって、世界の秘境を探険するってどういうことだろう?ということを体験させるアトラクションになっていました。最終的なミッションはリーフレットにある、Exploration is the key to _ _ _ _ _ _ _ _ _ .という単語を当てるというものですが、熱帯雨林やら大洋など世界の各地域で出題される問題の答えの下線に相当する文字を並び替えるのですね。これがねぇ、最初の熱帯雨林からしてわからないのですよ、答えが。人間を殺傷できる毒のある皮膚を持つ小動物に出くわしましたが、それは何ですか?と4つも答えを要求してくるんですよ。こっちはカエルとスパイダーしか見つけられないというのに。こんな子供向けの問題も分からないなんて!と悲しい気分になってクロコダイルの涙が流れそうになりました(笑)しかし、こういうときはとりあえず次に行くのが常套手段です。OCEANからは順調に答えられるようになり(ほとんど展示の中に答えがあるので)、徐々に空欄は埋まっていきました。よく考えてみれば〜、Final answerから逆推してもいいんじゃない?ということでしばし考えたならば、これってDISCOVERYでしょ。それしかないでしょ。というわけで、出口の前でコンピュータに答えを打ち込んで、無事EARTH EXPLORERの認定書をいただきました。一人でいると、たわいもないことですぐに深刻になっちゃうのよね。ちなみに入口で無理やり撮影された秘境の背景写真集(ライオンやペンギンやシロクマと一緒)を購入したら20ドルもしました。ボリすぎだよ、NG!会社の机にでも飾ってやろうかねー。
生物関連ではヒヨコの孵化を観察できるショーケースがあり、生まれたばかりの雛が羽もびしょぬれでぐったりしているのを見て、子供が「Is it dying?」と質問しているのには笑えました。いくつかの卵の殻にはすでに穴が開いていたので、劇的瞬間を目撃したかった私は、「早く生まれろ〜」と怪念波を送ってみたのですが、全く動きが感じられず、あきらめました。
その他にも生物多様性条約を批准していない米国ならではのショウジョウバエの変異体がうごめいているような展示や、メダカの透明な卵を拡大ライブイメージングで観察するようなものがありました。実際に生きているものを見せるという手法が斬新でよかったです。
人体の不思議展のような人間の標本も常設展示してあり、かなりレベルの高い内容でした。オバマ大統領はこの自慢の博物館と比較するために未来館に行ったのだろうという気がしましたね。その後は大学付属の無料美術館、スマート美術館に寄り、シカゴの観光は終了しました。
かなり歩き回って疲れたのか、翌日は空港到着がぎりぎりの時間に起きてしまい、15分で支度を整え、慌ててオヘア空港へ。そこで初めてシカゴ名物「Deep Dish Pizza」を食べました。
タルトのような壁があるピザなのですが、厚みのほとんどはパン生地です。ワシントンは雨が降っており、シカゴよりはだいぶ暖かく過ごしやすい気候。しかし、ホテルについた途端、1.名前が見つからないので予約が取れていない→2.雨のせいでいくつかの部屋が使えなくなっているので、付近のホテルに移動してほしい→実際に私より後に来たドイツ人カップルは姉妹ホテルに行かされてた→しかし私の場合、5連泊は無理と断るホテル多数→3.コンピュータシステムの復旧で名前が見つかったので泊まれます、とよくわからないトラブルに巻き込まれて30分は待たされ、夕食を買いに行っただけで、観光はやめました。さて明日は何が起きるでしょうか?
シカゴじゃないけど3日目 ナイアガラで霧の乙女と化すの巻
確かシカゴからもナイアガラの滝には行けたよね?と思い出し、HISのツアーに1日参加、バッファーロー空港から合流したNY組とワイワイ楽しんでまいりました。バッファーロー市はNY州ではNYに次ぐ2番目の都市らしいですが、のんびりとした雰囲気。空港から30分ぐらいでカナダ側の入国審査所に到着し、一度カナダへ入国いたします。日本ですと、滝見は山中の狭い場所で行うイメージですが、川幅が広いために、アメリカ滝、カナダ滝を広々とした対岸からゆったり眺めることができるのが不思議な感覚です。
馬蹄型をしたカナダ滝の裏側がみられる洞窟(確かマリリン・モンローの映画「ナイアガラ」で殺人事件が起きる場所)で滝の勢いを体感したり、これでもかーというぐらいのミストを顔に浴び、氷が溶けないために運休になっている霧の乙女(号)に自分自身がなってしまいました(?)
そして、ここでもナイアガラの水がきれいな緑色であることに気づき、ガイドさんに尋ねたところ、五大湖はすべて藻や氷河由来の物質の影響でこの色なんだとか。滝を一望できるShearatonホテルのレストランで昼食を取った後、繁華街と言われる場所を歩いてみたのですが、ほとんど子供の娯楽用遊園地のような場所で、高速回転観覧車や200mも歩かぬ間にフランケンシュタインやドラキュラなどのお化け屋敷が3軒もある始末。坂道を上がりきったところで、なんだか空虚な街並に侘しさを覚え、またナイアガラの滝を見て残りの時間を過ごしました。ツアー参加者の説によると、LAを模したのだろうとのこと。
帰りの飛行機が2時間も遅れた上に、ゲートの再オープン作業とやらで機内に足止めをくらい、ホテルに戻ったのは23時半。疲労しました。