GW前半戦

結局旅程を詰め切れず、ネットで調べるためにPCを持って旅に出た私。案の上、上司からトラブっている件で問合せメール着信。雨の対馬ですることもなく、昨日返信いたしましたですよ。現在はやることなさすぎて、対馬空港でブラブラしております。あと3時間このカフェで時間をつぶせるでしょうか。
前半戦の軌跡
27日:目黒の某館にて、ロケット開発の父と呼ばれる糸川博士の下で一時ペンシルロケットの研究開発を行っていた金澤技術士の話を聞いて、刺激を受ける。大正生まれでこんなに元気で楽しそうに生きている人がいるなんて。育ち方なのかなんなのか、世の中には結果を気にせず、自分の意見をびしっと述べ、好きな道を選んでいく人がいる。そういう人がストレスもなく、元気で長生きできるのだ。これから100歳まで生きるつもりだけど、下手に医療を施されたくないので、「注禁」=「注射禁止」のマークのタトゥを腕にしようかと思っているそうな。ただ、金澤さんがそうふるまえるのも、自分の意見を曲げてまで他人に媚びなくてもやっていける、自信と実力があるから。それに、好き勝手にやっているようでも、実は他人がよく見えている。だから経済的にも成功できて、趣味の博物館を都内に2軒も立てられるのだ。私も技を磨いて、得意なことで真剣勝負しなくてはな、と思った次第。
28日:言い訳からスタートすると、今回の旅は2月ぐらいが一番気分的に盛り上がっていたわけです。交通手段や宿の確保、見物ルート吟味等、、、あとは4月に詳細を詰めようと思っていたら仕事に追われて気分ダウン。そんなわけで、ろくに確認せず、その場で調べりゃいいやとPCだけ持って出かけたわけです。自分では各航路最安値チケットを取っているので、福岡まではSKYだろうと思ったら、便名SFJスターフライヤーじゃないですか。スカイマークのカウンターで赤っ恥をかくものの、お姉さんにSFJ便は関西行きが第一、北九州航路は第二ターミナルですよ、と教えられ、巡回バスでターミナル移動。第二ターミナルで旅行会社カウンターの美しいお姉さまに尋ねたところ、なんと逆で北九州行きは第一ターミナルだと。もう時間的に乗り遅れ不可避!!でも飛行機が遅れるってこともあるし、とわずかな望みをつなげて走る、走る。出発前15分を切っていたけれど、カウンターで聞いたところ、まぁトライしてみましょうと。アタマの悪さを体力でカバーして、ゲートまで走ったらフツーに間に合ってしまいました。やれやれ。ここで一言。「飛行機については最後まであきらめるな。」
福岡空港から博多港までも怪しげな足取りでなんとか到着。2等指定と言っても結局雑魚寝なのね、と思いつつも、在華坊さんご推薦の司馬遼太郎街道をゆく 壱岐対馬の道」に倣い、船酔いを避けるために寝っころがることにする。↓これワタシじゃないので誤解しないで(笑)

壱岐ではレンタカーを借りて、島内を散策。まずは原の辻遺跡。GWの本番は後半とばかり、草刈に精を出す人々。もっと前から備えといて。

そして、今回の目玉である壱岐市一支国博物館。雑誌で見て以来、来てみたかったのです、ここ。

屋上も素敵でのんびりするのもよいですが、なんといっても古墳から発掘された宝物の展示で、思いがけなくこの島には古墳がたくさんあることを知るのです。それまでは適当に神社でも見て回ればよいと思っていたのだけれど。一人旅のよさは急に予定変更ができるところ。たった今から古墳めぐりの旅に変更です。
鬼の窟古墳とやら。奥まで行けるので、懐中電灯を持ってきたらよかった…。

双六古墳。なかなか規模が大きくていい感じ。近くの古墳(笹塚古墳、百合畑古墳群)もここの駐車場に止めて見に行きましょう。

次の日行った掛木古墳。

そのほか行ったところは、おなかに穴が開いている「はらほげ地蔵」。ほんとに穴が開いているのか、赤い布をぴらっとめくって確認するやらすぃ〜私。

あとは超有名、月読神社。

夜は海鮮丼をいただき、近くの温泉で「どういう料簡だっちゃ〜」というセリフを耳にし、九州女子に惚れるのでありました。

29日:対馬に行く前にちょっと観光。壱岐はエメラルドグリーンの海が白砂に映え、沖縄ほどメジャーじゃないマリンリゾートという雰囲気でいたく気に入りました。また来ちゃうかもですね。

昼にフェリーで移動。玄界灘の波が荒れて、いかにも船酔いしそう。またもや寝てしまうことにしました。天気が悪いこともあり、壱岐のリゾートっぽい穏やかさと比較して、どことなく薄暗く険しい感じ。道行く人はすべて韓国語をしゃべっている…ここは植民地!?アンニョンハセヨーとサイクリングをしているお兄さんたちの集団に挨拶されて、もごもごもご。びゅーびゅーとホテルの部屋の中でも聞こえるおそろしげな風を聞きながら、明日は晴れるのかなぁと心配する。
30日:しかし、私は基本的に晴れ女。雨の天気予報もなんのその、予定通り原付を借りて和多都美神社へ。

っていうかぁ、最近原付や自転車に乗ってなかったから気づかなかったけど、気温はそこそこでも風を受けたら寒いじゃないのさ。どんな修行だよ、これ。神社遠いよ〜、どこだよ〜と、涙を流しながらのツーリング。無事着いたものの、風邪ひいちゃいました。途中、古墳の標識(根曽古墳群)を見つけてわざわざ行ったのに、しょぼくてがっかり。この私が古墳にコーフンしないなんて。

そのあとは宗家の墓所である万松院、喫茶店探し(どれも本日休店にしか見えない)、町の図書館(休館)、足湯などありとあらゆるヒマつぶしをしましたが、どうにもならず、早めに空港についてしまいました。ヒトツバダゴ(ナンジャモンジャノキ)の苗を買い、本日実家にて父が植樹。
5月1日:この旅のハイライト、軍艦島。案内役のおばさまの家族が別の島の炭鉱労働者であったため、いろいろと薀蓄を聞くことができて、大変勉強になりました。いやはや、Skyfallの撮影現場!などと浮かれている場合じゃないっす。

戻ってきて、大浦天主堂を素通りして、グラバー園へ。ここはいつ来てもまばゆい太陽の光と港の風景が素晴らしい。

園内にハートストーンが2か所埋め込まれており、これを見つけると恋が叶うそうなので、皆様にも幸運をおすそ分けいたしますよ。


豚の角煮まんなどをほおばりつつ、福山雅治御用達のチャンポン屋をめざすけれど、本日休店。駅前で普通にちゃんぽんを食べ、風邪で具合が悪くなったので早く休むことにしました。
5月2日:マスクをして完全防備。出島の和蘭商館跡を見物、旧長崎内外クラブでミルクセーキを食す。(名物料理は具合が悪くても外さない!カステラも食べたし。)

長崎県立美術館でオサレな時を過ごして、空港へ。長崎はええところやわ〜と満喫できた旅でした。