三都物語

日曜日に私が卒業した大学の学科設立45周年記念パーティーがあるとのことで、それにかこつけていろいろと観光してきました。
京都市内の寺社はそこそこ見てしまったため、和泉式部が夫との復縁を祈ったという伝説のある京の奥座敷貴船神社に行くことにしました。先ごろ大阪に転職した、今をときめく山中研でポスドクをしていたことのあるNさん。彼女を「縁結び」という誘い文句で呼び出し、鞍馬山から2時間少々ハイキング。あれから2日経つというのに、近年にないふくらはぎの筋肉痛を味わっています。
神社といえばおみくじ。先週訪れた敦賀気比神宮でも大吉でさぁ、なんて話をしながら「水占い」をしてみたならば、浮き出てくる文字がまたもや「大吉。」今、運勢がよいのかもしれません。でも恋愛は「他人の云ふままにまかせて吉 必ず叶ふ」とありましたので、誰か私に紹介してください。(笑)
私は思いつきで旅行をすることが多いので、柔軟性を持たせるために、あまり他人を巻き込むことをしないのだけれど、時間に余裕があるときには、やっぱり話をしながら歩きたいものだとしみじみ思いました。
夜は奈良に泊まり、翌日は正倉院展。一度でよいから会期中に奈良国立博物館で見たかったのです。列の最後尾から入場まで90分と聞いたときには、えーっ、そりゃフェルメール以上ではないか、と衝撃を受けましたが、実際は1時間以内に入れました。日本美術にはあまり興味がない私でも楽しかったのは、よくよく考えればシルクロードを渡ってきた、外国の品々だったからかもしれません。いいねぇ、天皇家の方たちは雅なものに囲まれて暮らすことができて。
この旅行中、ダン・ブラウンの「ロスト・シンボル」を読み始め、夢中になって本屋で次巻を買い足したりしていました。著者の知識の膨大さには脱帽です。私も暗号にはとても心惹かれるものがあるんですよね。下巻の「あの人が犯人!?」ってところまではよかったのですが、解読された暗号が、それほど価値あるものに思えなかったのは私が一神教信者ではないからでしょうか?あらら〜っという肩すかしのラストでした。日本人も仏教とか神道の謎をモチーフにした推理小説を書けないもんですかね?しかし、書いたところで、現代の生活とは断絶しちゃっている感ありでしょうね。
大阪で一泊して、本日つくばに戻ってまいりました。カー用品を買いに行き、あちこちお店に寄り、ガソリンスタンドで初めてセルフでガソリンを入れたときには、自己の大きな成長を感じました。おかあさ〜ん。
明日から、ちゃんと働きます。