ざるで水を汲むような、崩壊する生活。

【問題】次の会社員Xの仕事のやり方で改善すべき点を挙げなさい。
会社員Xは現在の会社に転職して1年半が過ぎたところである。真面目な仕事ぶりが認められ、4月から管理職に昇進した。試験の受験を勧められた去年の秋頃から業務が山のように増えた。外部からの転職者を募集するものの、適任者が見つからないまま、定年を過ぎた上司と2人でやってきた仕事を1人でやるよう命じられ、全世界のマーケティング&営業を担当。(ありえない!)おまけに新会社の設立準備で2月から契約変更の同意書のとりつけ、法規制対応など、エクストラな業務が上乗せになった上に、どうしてこの時期に!?と意図を疑った10日間のインド出張命令。皆より遅れて新社に出社してみれば、事業部全体の昨年度の経費実績を代表で報告せよとのこと。おいおい、出張報告も精算もするヒマないよ、と思いつつ、バケツの穴が開いたところから、応急処置をしていくような終わりのない業務に精神的疲弊+通勤苦が重なり、「できんことはできん」と開き直り、海外からのグループ会社の問い合わせには基本的にだんまりを決め込んでいた。翌週は管理職研修でまたもや業務に充てられる時間が不足した。
そこへ、次の事件が。
1.経費報告をハードで期限内に提出したものの、電子ファイルが届いていないと3部署から研修中に問い合わせ殺到。
2.3月〆でお願いしていた請求書が、インド出張のドサクサに紛れ、未発行であることが発覚。あわてて追加計上の決裁を依頼。(他にも2件。)
3.米国から「お時間のあるときに」と言われたのをよいことに3件ぐらいの依頼を保留、欧州からは2件保留。外注案件の技術的事項についてはR&Dがフォローしてくれ、としぶる研究員をなんとか説得。インドの物流未確認。原料メーカーからの問い合わせ保留。火曜の議事録未配布。締切間近の会議用資料未記入。研修用の事前課題を全くやらず、やらなければいけないということが記憶の隅にも残っておらず、他の参加者にやる気を疑われる。(周囲は律儀に実施。ま、当然か。)高額の印紙を貼ったあとに契約にケチをつけられ、保留。1000万円の支払いの件での経営会議資料未作成。新年度の年次目標ほったらかし。魚の放流先決まらず。
まだやってないことがたくさんありますが、着手すると緊急を要する別の案件がやってきて、結局手もとに残る案件の量はなかなか減らないのです。どうせ終わらないので、睡眠時間を削ってでも・・・という気が失せました。それでも相当家で仕事してますけどね。
はたして会社員Xに未来はあるのでしょうか。
(一応、社内から1人を回していただきましたが、すぐには軽減されないわな、やっぱり。)