バイオジプシーたちのめぐりあい

その昔、学会にブースをよく出展する外資系や商社に勤めていた頃は、分子生物学会や再生医療学会などに行く度、同じようなバイオ系企業に勤めている同級生たちと、学会会場を大学院同窓会みたいにしていたものです。しかし、この業界は人の回転が速いのが常。しばらく経つと自分やその友人は、しれっとした感じで別の企業のブースに立っていたりするわけです。私は前回の転職で、またもやそんなジプシー生活を繰り返しそうになっていたのを途中でやめ、そこそこ安定していると思われる今の会社に決めました。まぁ安定というのは幻っぽいですし、現在のところ大した売り上げもないですが、とりあえず人集めが重要、ということで、私の知人らしき人も何人か弊社を受けにきました。ただ、残念ながら選考には残りませんでしたね〜。そんな折、7月に米国で雇用した方が日本に挨拶にくる、ということでなんとなく聞き覚えがある名前だなぁと思ってよくよく顔を見たら、BD時代の知人。巡り巡ってここで再会かぁ、と思ったら感慨深く、あちらもアメリカ風にハグを求めてきました。化学専攻者ばかりの職場で、生物系の人が増えて嬉しかったのですが、彼女がバリバリの海外との共同研究で雇用されているにもかかわらず、私は事業部で雑務やトラブル処理ばかりの毎日で、思わず今後を考えてしまいました。もうちょっと専門性を磨ける業務はないだろうかと虎視眈々、機会を窺ってます。